2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

臨床心理士による放課後等デイサービスへのコンサルテーション11

#12 ブレークスルー〜急な知らせ次回の事例検討会のやり方について、児童発達支援管理者の先生から相談があった。自分たちにとって、『療育とは何か』を振り返るセッションを一度設けたいというのである。筆者としては、前回のセッションの中で事業所のス…

仕事ができるということ、仕事ができないということ

「仕事ができる人」と「仕事ができない人」がいる。ただ、仕事ができるかできないかということは相対的なものである。だから、自分が所属する集団や、ともに仕事をする相手によって、同じように仕事をしていても、「仕事ができる」という評価を受けることも…

臨床心理士による放課後等デイサービスへのコンサルテーション10

#10~#11「枠を越える~コンサルタントが現場に入る」そんな中、10回目の事例検討会の中で、「コンサルタント(筆者)が支援をしているところを実際に見たい」という要望が上がる。基本的なコンサルテーションのスタンスとしては、スタッフへの間接…

恋人像

少し前、とあるラジオで、「自分の恋人を、母親、姉、妹のいずれの人物として見る傾向にあるか」という話をされていました。誰かと出会って、 「この人と付き合いたい」と思う。それは、自分の恋人像に相手を当てはめているのだと考えることができます。花子…

臨床心理士による放課後等デイサービスへのコンサルテーション9

【対象児】 小学校2年生の男児。ASDとADHDの診断あり。コンサータ服用中。【事業所が困っている対象児の行動】 奇声をあげたり、大声を出す #7~#9「さらなる主体性の広がり~困りの顕在化」この時から、スタッフが自分たちで考えて動き始めることが増…

主体的な受け身

仕事は一人ではできない。ほとんどすべての人が、誰かの助けを借りながら、時には自分が誰かを助けながら、仕事をしている。助けたり、助けられたりする関係の中で、金銭が発生することもあれば、そうではないこともある。そう考えると、助けたり、助けられ…

臨床心理士による放課後等デイサービスへのコンサルテーション8

【対象児】 小学校2年生の男児。ASDとADHDの診断あり。コンサータ服用中。【事業所が困っている対象児の行動】 奇声をあげたり、大声を出す#3~6 スタッフの主体性の芽生え【ケース検討の中で導き出された、この時点での本児の行動の理由】家庭や学校で…